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直葬・火葬式

仲の良い友人が亡くなりましたが家族葬のため弔問を控えるべきでしょうか?

コラム家族葬 2019/01/17

年を重ねていくと、さまざまなかたちで「仲の良い友人」とのお別れが訪れます。

そのなかでも、一層の悲しみをもって訪れるのが、「死による別離」でしょう。

仲の良い友人が亡くなった場合、そしてその弔い方が家族葬であった場合、私たちはどうすればよいのでしょうか?

家族葬の性質と考え方

「仲の良い友人が亡くなったが、家族葬のようだ。参列してもよいかどうか?」を考える前に、まずは「家族葬の性質」について把握しておかなければなりません。

家族葬というのは、一般の参列者を基本的に受け入れず、家族や親族によってのみお送りする葬儀のかたちを指します。

ご遺族・故人の希望によって、ご遺族や故人と極めて親しく付き合っていた友人を呼ぶこともありますが、基本的には「家族や親族だけで送られる葬儀」ということを理解しておきましょう。

案内が届いたのであればぜひ参列を

たとえば故人がエンディングノートなどに、「自分の葬儀は家族葬にしてほしいが、仲の良い友人がいた。この人には葬儀に参列してほしい」などのように書き記していた場合は、高い確率で連絡がくるでしょう。

参列を打診する電話や連絡が届くので(現在はSNSなどを利用してお知らせされることもあります)、この場合は参列するようにしてください。

「家族葬ではあるが、ぜひ参加していただきたい」などのような打診があることが多いことでしょう。
この場合、周りの人にあまり吹聴するようなことはせず、静かにお見送りをすることにします。

また、それほど多いケースではありませんが、火葬などの場にも立ち会ってほしいとお願いされれば、それにも参列しましょう。

特に案内がなかった場合

迷うのが、「家族葬ということは知っているが、特に招かれたわけではない」というケースの方でしょう。

「○月×日 ▽▽が逝去いたしました
故人の希望により 葬儀は家族のみで執り行うことといたします
誠に勝手ではございますが 御香典 御供花 御供物なども固く辞退申し上げます
生前はひとかたならぬご厚情を賜りまして心より感謝申し上げます」
などのようなかたちで通知されるものです。

「家族葬だが、ぜひ出てほしい」という場合は、家族葬を行う日付などが記されています。
特に記されていない場合は、故人や遺族の考えを尊重し、弔問には伺わないのが基本です。

家族葬の場合、「遺族の負担を軽減する」という目的で選ばれることも多いため、勝手に弔問に行くと、接待の手間をかけてしまうことになるからです。

ただ、「仲の良い友人だったので、最後のお別れをどうしても行いたい」と考えるのであれば、ご遺族のご意向を聞いて判断した方がよいでしょう。

もっとも、葬儀のときというのはご遺族も忙しいですし、混乱もしています。そのため、確認する際も相手を慮った聞き方をしたいものです。

なお、当然ですが、問い合わせたときに、「家族葬なので家族だけで」などと言われたのであれば、当然参列は控えるべきです。

後日に訪れる方法をとりましょう

ただ、「仲の良い友人」が亡くなった後にお参りもできない……ということであれば、とても悲しいものです。
このため、このような場合は、「後日改めて弔問に伺う」というやり方をとることをおすすめします。

家族葬(葬儀)自体には参加せず、後でおうちの方に伺うわけです。

おうちに改めて弔問に伺うときは、葬儀後1週間~四十九日程度の間に日時を設定するとよいでしょう(専門家のなかには、3日後~四十九日後くらいが良いとする人もいます)。

ある程度遺族が落ち着いたタイミングで伺うのが基本です。
もっとも、弔意を示すのに、「遅すぎる」ということはありません。

今回は「家族葬だったので、参列したい(参列できる環境にある)が控えていた」という場合を想定していますが、「遠方であるため、どうしても葬儀の日に伺えなかった」「体調を崩していた」などのようなケースの場合は、1年以上経ってからお伺いしても失礼にはあたりません。

後日おうちに伺う場合は、必ず事前に連絡をしてください。
家族葬という葬儀形態を選んだ場合であっても後日の弔問は受け入れるというお宅は多いものですが、場合によっては後日の弔問も断られることもあるからです。また、ご遺族のスケジュールを優先して決めていくようにしてください。

後日に弔問に伺う場合は、平服で行くようにします。喪服は来ません。色の落ち着いたスーチやワンピースなどが望ましいでしょう。

不祝儀も持参していくのが基本です。
なお、仏教の場合は四十九日までは「御霊前」、それ以降は「御仏前」という書き方をとるのが基本です(一部の宗派では書き方が異なります)。

「仲の良い友人の葬儀が家族葬なので、参加するのに二の足を踏む。しかし寂しい」という気持ちは、当然だれもが持つものです。
ただ、ご遺族のあることですから、ご遺族や故人の考えに従ったかたちでお見送りをしたいものです。

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