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直葬・火葬式

お葬式の時に履いていく靴、その注意点について

家族葬コラム 2018/11/05

お葬式のときの装いとして、「地味な服装」あるいは「喪服」を着ていくことがマナーであることは、だれもが知っていることでしょう。

ただ、そのときには「靴」に対しても意識を払わなければなりません。

今回は、お葬式のときに履いていくべき「靴」についてとりあげてお話ししていきます。

推奨されている靴の種類は?

お葬式のときに履いていく靴は、年齢によって多少異なります。

成人が履いていく靴は、まず何よりも黒色を選ぶことです。また、金具の付いている靴は避けるのがもっとも正式なマナーです。
これは「鞄」にもいえることですが、お葬式の場では、金具は嫌われます。

もう一歩進んで、「より理想的な靴」について見ていきましょう。
男性の場合、もっとも理想的なのは、つま先のあたりに横にラインが入ったものです。U字型になっているものはあまり好まれません。

女性の場合は、黒いパンプスを選ぶようにします。
ヒールは高くないものが望ましく、また安定感のあるものを選びます。

これは「派手に見えないように」という気づかいであるのと同時に、「長時間立っていても疲れないように」という実利的な観点から選ぶべきものでもあります。特に受付などをする場合は、ヒールの高さを調節して、疲れにくいものを選びましょう。

ヒールのない靴はカジュアルになりすぎるため、原則として避けるべきです。
ただ、
「足が悪くて、ヒールのある靴はつらい」
「小さな子どもがいるので、走り出したときのことを考えてフラットな靴にしたい」
などのような場合は、もちろんヒールのない靴でも構いません。

また、パンプス自体を履くのがつらいようならば、動きやすい地味な色の靴を利用しても構いません。
パンプスには、何も模様やアレンジが入っていないものを選ぶのが良いでしょう。

素材についても見ていきましょう。
一番理想的なのは、皮もしくは布のものです。エナメル素材などのものは、靴に光沢が出るため、お葬式の場面では不適当です。

社会人ならば黒いパンプスや靴を1足は持っていますが、「ビジネスに使える靴」が「お葬式に使える靴」とは限りません。30代を超えればお葬式の場に出ることも増えていきますから、1足購入しておくようにしましょう。

大切なのは、「NGの靴」を知ること

「理想的な靴」以上に、「NGの靴」を知っておくことは重要です。
急いでいるときや思いもかけないようなお葬式で、どうしても手持ちの靴で間に合わせる必要があるという場合も、「NGの靴」は絶対履かないようにしなければなりません。

まず、運動靴や遊び用の靴は履かないようにします。特に、色が派手なものや明るいものは失礼にあたるので絶対にやめておきましょう。

ただ、前述したように、「健康上の理由で、どうしてもヒールのある靴は履けない」「小さな子どもの面倒を見るので、ヒールで過ごすのは現実的ではない」などのような場合は、飾り気のない黒い靴ならば許容されます。

また、お葬式のときはブーツや長靴を避けるのが基本ですが、雪国の大雪の日に行われるお葬式などの場合、パンプスや普通の靴で行くのは現実的に難しいと思われます。このようなやむを得ない事情のときは、これらを履いていっても許容されます。

女性の場合、ピンヒールの靴は避けるべきです。
これは非常に「遊びの靴」という印象を抱かせる靴であるため、失礼にあたります。

また、黒いものであっても、つま先が開いている靴(ミュールなど)は履いていってはいけません。
黒いストッキングでつま先までを覆っていても、ミュールなどは失礼にあたります。
ちなみに、ストラップがついているタイプの靴も避けた方が安全とされています。

新社会人などがやってしまいがちなのが、「ローファーでの出席」です。
学生が履く靴としては少しかしこまった印象があるうえ、黒色で、かつ光沢などがないタイプもよく販売されているため選んでしまいがちですが、成人が選ぶべき靴ではないとされています。

子どもの靴について

「親戚が亡くなったので、子どもを連れてお葬式に出る」という場合もあるでしょう。

子どもの場合、ローファーでもまったく問題はありません。
また、学齢期に達していない、あるいはまだ小学校低学年の子であり、ローファーなどが足になじまない場合はスニーカーや運動靴でも可とされています。

ただ、色は黒や茶色などの地味な色、もしくは白色を選ぶようにします。
子どもの靴は大人の靴に比べて自由度が高いものではありますが、原色などの派手な色を使っていたり、大きなリボンや花などがついていたりする靴は、さすがにマナー違反だと判断されます。

お葬式に出るための装いのなかで、「靴」に注目する人はあまりいないかもしれません。
ただ、場所が場所ですから、足元までしっかりと「マナーを守ること」を意識したいものです。特に、成人した大人ならばなおさらです。

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