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直葬・火葬式

お葬式のときにはどんなお悔みの言葉を述べたらいい? その実例と宗教ごとの考え方

家族葬コラム 2018/11/14

お葬式に「参列者」として参加したとき、「お悔みの言葉」を申し上げる機会があります。

このときに使うべき言い回し、避けなければならない言葉遣いについて見ていきましょう。

「お悔みの言葉」の基本的な考え方

「お悔みの言葉」は、参列者が故人や家族を労わるために掛ける言葉です。
このため、心がこもっているものであれば、多少言い回しがおかしかったとしても、掛けられた人はその言葉の真意をきちんとうけとってくれることでしょう。

「間違いのない言葉で話しかけなければならない」「失敗してはいけない」と考えるあまり、委縮してしまって本当の気持ちを伝えられなくなってしまうようであれば、本末転倒といえます。

ただ、
「精神的に大変なご遺族に対して、失礼なことを言ってはいけない」
「普段なら何気ない言葉でも、今の状態では思いがけないほどのダメージになってしまうかもしれない」
「故人との最後のお別れなのだから、きちんとした言葉遣いでさよならを言いたい」
と考える人もいるでしょう。

これもまた、「ご遺族・故人に対する労わりの気持ち」からくる思いです。また、会社関係の方のお葬式などでは、やはり失敗はできないものです。

お悔みの言葉は、繰り返しになりますが、あくまで、「掛けられる相手」を思って送るものです。そのため、心がこもったものならば、少し間違っていたとしても咎められることはありません。

ただ、「きちんとした言葉遣い」を学び、そしてそれができるようになっておくというのもまた、相手への思いやりであり、また社会人として求められるマナーであるともいえます。

言ってはいけない言葉・避けるべき言葉

お悔みの言葉を述べるときには、「言ってはいけない言葉」と「避けるべき言葉」があります。特に重要なのは、前者の方です。

まず、一番NGなのは、「死因を聞く」というもの。特に若い方などが亡くなった場合、驚きで、あるいは野次馬根性で死因を聞きたがる人が見られます。

しかしこれは大変失礼なことなので、決して話題に出さないようにします。
ただ、ご遺族などから打ち明けられた場合は、「大変なことでしたね」などのように受けるとよいでしょう。

また、よく言ってしまいがちなのが「大往生」という言葉です。こちらは逆にご年配の方のお葬式のときに使われるものです。

90歳を超えて、苦しまずに老衰で亡くなったような場合はこのように言ってしまう人もいますが、「まだまだ生きていてほしかった」と考えるご遺族に対しては大変失礼な言い回しになります。
「大往生」という表現は、遺族(ぎりぎりでも親族)が使う言葉であり、参列者の立場で使っていい言い回しではありません。

「死ぬ」「生きる」「(数字の)4」「(数字の)9」なども、お葬式の場では使うべきではありません。お葬式の場では、直接的に生死を表す言葉は避けるべきですし、「4・9」は「死・苦」に繋がるので避けます。

「またまた」「たびたび」などの重ね言葉や、繰り返しをイメージする言葉も使わないようにしてください。
「たびたびお聞かせくださるご家族のお話が、私にも癒しとなりました」
「この間お別れした時、『落ち着いたら再び一緒に旅行に行こうね』などとお話していましたのに」

などのように、「相手を思いやる言葉・故人の思い出話」をしているときにも差し挟まれがちなことばであるため、注意が必要です。

宗教ごとのお悔みの言葉

上で挙げた言葉は、どんな宗教にも共通する言葉です。
ただ、「ある宗教ならば失礼にならないお悔みの言葉でも、ほかの宗教で使った場合はNGとなるお悔みの言葉」もあります。

たとえば、「ご冥福をお祈りします」という言葉は、仏教のときだけ使われるものです。神式やキリスト教の場合は、このような言い方は使いません。
また、「故人も成仏されたことでしょう」「ご供養の折にも、足を運ばせてください」などの言い回しも、仏教のときだけの言葉です。

お悔みの言葉は一つだけではありませんが、それぞれの宗教の代表的な言い回しを覚えておけば、とまどわなくて済むはずです。

仏教・・・「ご冥福をお祈りします(ただし浄土真宗の場合はNG)」「御愁傷さまでございます(どの宗派でも使える)」
神式・・・「ご平安に御霊が過ごされることをお祈り申し上げます」
キリスト教・・・「故人の眠りが安らかでありますよう、お祈り申し上げます」

なお、
「故人が安らかに過ごせるよう、お祈り申し上げます」
「お寂しくなりますね」
などのような言い回しは、どの宗教であっても使える言い回しです。
ご遺族と親しい関係にあるのであれば、「○○さんもお体にお気をつけて」などのように続けてもよいでしょう。

また、お葬式の場は、お悔みの言葉を受けるご遺族も忙しいものですから、「この度は(大変なことでしたね)」と、「この度は」の後には何も続けないでお悔みの言葉とする、という方法もあります。

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