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直葬・火葬式

家族葬を行ったその後に~家族葬とお別れ会

家族葬コラム 2019/02/12

「家族葬」は、家族や親族、あるいはそれと同じくらい親しく付き合っていた人だけを招いて行うものです。

かたちはさまざまですが、故人や家族が声を掛けた人だけが参加するものであり、一般の弔問客は原則として参列しません(ただし、ご家族によっては、「基本的には家族葬とし、ひそやかに葬儀をあげるが、もし来ていただけたのならばその方にはご参列いただく」としていることもあります)。

特に声を掛けなかった人には後でハガキなどでお知らせを出すこともあります。

そのハガキには、
・○○(名前と続柄)が亡くなったこと
・家族だけで葬儀を行ったこと
・生前のご厚意に感謝していること
などが書かれます。

これは「家族葬を行った報告」というかたちで送られることもありますが、喪中ハガキとして年末にご案内することもあります。

家族葬の場合、ここで初めて「今まで付き合ってきた人が亡くなった」ということを知るケースも決して珍しくありません。

もちろんこれを受けてご自身だけで手を合わせるケースもありますが、「葬儀のときにはお別れができなかったが、後で自分たちでその死を悼みたい」「お別れをして、心に一区切りをつけたい」と希望する人も多いものです。

そのときに選ばれるのが、「お別れ会」という選択肢です。

お別れ会とはいったい何か

「お別れ会」は、「偲ぶ会」などのように呼ばれることもあるものです(後述します)。

広義の意味では、「とても顔の広い人、社会的貢献度が高かった人、会社において非常に重要であった人の死に際して、家族だけで密葬を行った。その後に、団体が主催して行う葬儀」も「お別れ会」「偲ぶ会」と呼ばれることもあります。

広義の意味の方の場合は、「社葬」にも近い性質を持ちます。このあたりの言葉の使い分けは、それほど厳密に行われているものではありません。

ただ、社葬などに比べて、宗教色が薄い方法を「お別れ会(偲ぶ会)」と呼ぶケースも多く見られます。

「お別れ会」の最大の特徴は、「ご遺体がない状態で行う」という点です。お別れ会が行われるタイミングは故人が亡くなって1か月~1か月半程度の間であり、すでに故人はご遺骨になっています。
このため、「肉体をとどめた故人」に手を合わせるような性質のものではありません。

かつてお別れ会は、著名人などを対象として行われるのが一般的でした。上でも少し触れましたが、著名人や顔の広い人の場合、葬儀に参列する人が文字通りケタ違いに多くなります。

このため、ご家族がゆっくりとお見送りをすることが難しくなります。そのため、葬儀はうちうちで済ませて、その後に時間をおいて「お別れ会(社葬)」をする……としたのです。

もちろんこの考え方は今もありますが、現在は「ご家族が、故人を家族葬でひっそりと送られた。しかし自分たちも故人にお世話になったので、お別れ会というかたちで故人を悼みたい」として、比較的小規模な葬儀をした人に対しても、有志による「お別れ会」がひらかれるパターンも見られるようになりました。

なお、「お別れ会」と「偲ぶ会」の違いですが、前者は亡くなった後1か月~1か月半程度の間に行われるもの、後者はそれ以降に行われるものといわれることもあります。ただこの違いはそれほど明確なものではありません。

家族葬でお送りした人を、お別れ会で送る

お別れ会の主催となるのは、多くの場合、故人と親しく付き合っていた関係者です。喪主が行うこともありますが、著名人の葬儀ならばともかく「家族だけで送りたいから家族葬にした」というケースでは、喪主が積極的にお別れ会の主催になる可能性はそれほど高くはないと思われます。故人の友人や故人にお世話になった人、同僚などが発起人となるケースが多いのではないでしょうか。

このような場合、発起人はご家族ときちんと話しあい、お別れ会をしたい旨を伝える必要があります。
また、ご遺骨や遺影をお祀りしたいということであれば、なおさら丁寧な話し合いが必要となるでしょう。

たとえ主催が喪主・喪家でなかったとしても、お別れ会の中心となるのはやはり喪主・喪家であり、故人です。喪主・喪家が難色を示すのであれば、行うべきではありません。

お別れ会は、葬儀ホールではなくレストランやホテルなどを使って行われることもあります。また、宗教的儀式としての性格は薄いことが多く、場合によってはこれらをまったく含まないで展開することもあります。
ただし、「宗教的儀式を含んではいけない」という決まりがあるわけではありません。もっとも、宗教的儀式を含む場合は、会場側にもしっかりと伝えておいた方がよいでしょう。

お別れ会は、喪主や喪家の許可さえとれば発起人たちが独自に主催することも可能です。ただ、葬儀会社の手を借りて行えば、よりスムーズに進むでしょう。
葬儀会社のスタッフは、「葬儀そのもの」だけでなく、「その後に行われるお別れ会」に対しても詳しい知識と経験を持っているからです。

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